全国大会の翌日、交通ビジネス経営研究会に参加しました。
十勝バス(株)野村社長がV字回復するまでの道のり、戦略などを講演されました。
十勝管内のバス利用者は昭和44年をピークに減少の一途を辿り
平成22年までなんと83%減ととても苦しい経営で
再建するために資産の売却、人件費削減など厳しい経営合理化を断行しました。
経営のスリム化を行っても集客力を強化しなければ状態は回復しません。
そのために戦略的な営業強化を行い、その結果40年ぶりに利用客数が増加しました。
これは全国初の出来事だそうです。
営業力強化策をいくつかご紹介いただきましたが
面白かったのはMM活動(啓蒙活動)を始めて5年後に高校生の乗客数が増えたというお話。
小学校へMM活動の結果、当時小学生だった彼らが高校生になりお客様になったのです。
我々の業界でも社会貢献活動として小学校への安全講習を実施しています。
ドライバー不足の中、将来の顧客や労働力になりうる層と接せられる良い機会ですね。
また旅客事業は手段を提供するもので目的にはなりえない業種であるので
手段の延長線上の目的を提案することが重要だと実際の事例を交えてお話しされました。
前日の全国大会でのCCC増田社長の講演とリンクする部分がありました。
我々もただモノを運ぶ、保管するだけではジリ貧で
その先の目的となるものをお客様に提案できなければ後がないと焦る次第です。
非常に難しいテーマですが、一生懸命考えながら取り組んでいこうと思います。
刺激がたくさんあった2日間とても勉強になりました。船井総研様ありがとうございました。